P01-06 少しずつ脱皮

オルガン

小さな成果から

だれでも初めて1曲弾けるようになると、嬉しいのではないでしょうか? 自分は音楽の技術を伸ばすことは、もうないだろうと思っていただけに、嬉しさは殊更に大きいことでした。

最初は1曲弾けたらそれでいいと思っていました。

技術レベルがまだまだ低いのは承知の上ですが、コツコツと積み重ねた努力がある程度の形になってしまったので、有頂天気味に次もまたできると思ってしまいました。

練習法の変化

ある讃美歌集の中にメンデルスゾーン作の曲があり、その曲が大好きだったので、チャレンジしようと思いました。

実は私はキーボードの光る機能を使っての曲の練習を、この2曲目への挑戦からやめてしまいした。

苦手意識が強いのですが楽譜を良く見ることにしました。

音符一つずつ見ながら鍵盤を押し、確かめながらまずは右手で1小節、そして左手で1小節、次に両手で1小節…とてもゆっくりな練習です。
これを30分ほど繰り返し、次の小節もさらに同じように繰り返します。

早めに自信をつける

1日だいたい2小節を「脳が覚えるまで」練習します。

次の日は3小節目から、上記同様に繰り返しますが、さらに20分ほど前日までに「脳で覚えた部分」からスタートしてこの日覚えた部分と合わせて、ゆっくりと何回か繰り返し弾きます。

何日かこれを繰り返し、曲全体を「脳で覚える」ところまで到達します。

この段階で、すでに曲の一部は「指が覚えて」ています。そして、次は曲全体を「指が覚える」ことに集中し何日も繰り返します。

この方法は、限定的な練習方法だと自覚しています。

音楽知識のない私ができる、かなり限定的で即効的な方法だと思います。

それは、とりあえず早めに自信をつけるために、仕上がりイメージが分かる普段聞き慣れた曲からスタートし、ゴールまで自分がどの位置にいるか、わかりやすく、あきらめずに取り組めるからです。

(あとで思い起こすと、音楽性については様々なゴールがあるので、上記のゴールは、とりあえずの譜読み的なゴールという意味が近い言い方かもしれません。当時は音を鳴らすに必死で音楽性まで気持ちの配る余裕などはまったくありませんでした 笑)

練習法に無駄はなし

加えて、最初に「主よ、人の望みの喜びよ」を光るキーボードのレッスン機能で練習した時、指の運び方をいろいろ学んだせいもあり、自分なりに次の曲の指の運び方に当てはめ、工夫できたことは良かったと感じました。

さて、下の動画はその時挑戦したメンデルスゾーンの曲です。

低レベルではありますが、ここまで行くのに、短気を抑え頑張りました(^^;)

好きな曲でゆっくり

「指が覚える」ところまで行くとすごくゆっくり、間違えずに通して弾くことを繰り返します。気の短い私にとっては、少し根気が必要です。これを続けるコツは好きな曲を選ぶことです。

ゆっくり弾く練習が、うまく行き始めるとつい普通のスピードで弾きたくなってしまいますが、
それをやってしまうと、せっかく指が覚えていた感覚が少しズレてしまいます。

がまんして、ゆっくり間違えずに弾くことを繰り返します。

個人差はありますが、この練習は、私の場合1日に朝晩1時間ずつ、3〜4日、指に無理な動きがない程度まで続けます。

私の難関

そして、ノーマルスピードの練習を始めます。ここでは、素人の私には難関があります。
それは、一定のリズムで弾くことです。

メトロノームもありますが、私の場合、メトロノームのリズムをきながら弾くほど器用ではないのでスマートフォンで自分の演奏を録画し、リズムの不安定さを確認し、その都度修正します。

それでも、なかなかリズムは私の満足するところまでは行かず、私にとって、この部分は課題です。
おそらく、早くメトロノームに慣れ「指がリズムを覚える」ところを目指す必要があるかと思います。

以下の動画は譜読みが終わってからさらに、10ヶ月ほど練習を重ねた状態です。仙台の某所でローランド社製のAT100かAT350で弾いていたと思います。

まだまだ、手と指の形や力の入れ具合もアンバランスで、気持ちもこもっておらず、大変お恥ずかしい仕上がりです(笑)

皆さんはどのように、上手にリズムを一定に弾いているのでしょうか?

我が家のピアニストたち(娘たち)は、お年頃でなかなか父には教えてくれません(笑)

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