P03-11 フリーオルガン004

オルガン

ドイツ ノートハイムオルガン

今回紹介するのは、まずドイツ南部ノートハイムにある聖マリア教会のオルガンです。とっても音が良くシンプルで、しかも2018年1月現在フリー(無料)なのです。メモリー要求量は500Mなので、ベースソフトのHauptwerkもFree Editionのまま使えます。

つまり、最小構成で良い音のオルガン演奏が可能です。

このオルガンでバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」とグリーグの「朝」を演奏弾いてみました。

オルガンがあるノートハイムの聖マリア教会は1990年に建てられたそうです。この頃のドイツといえば、ベルリンの壁が壊された直後で激動の時代の最中にありました。
そのような中にあっても、信仰心を忘れずに住む人々の安らぎの場を作るために、労力をいとわなかった方々がいたのかと思うと頭がさがります。

当時の状況を想像しながら、このオルガンの音色を聴いてみると、喧騒の世にあっても穏やかな時間の大切さが身にしみてきます。

もしかしたら、このオルガンを作ってくださった方は、穏やかな時間をひたすら求めていたのかもしれません。

スウェーデン ピーテオオルガン

次はスウェーデンのオルガンです。

北部にPiteå(ピーテオ)という町は北緯65度にあり、いわゆる北極圏ギリギリのところに位置しています。

ということは、冬至の日とその前後は、陽が出たと思ったらすぐに陽が沈んでしまうという、日本人には考えられない生活が営まれているはずです。

しかし、WIKIによると、ピーテオでは活動的な様子が伺えます。人口は2万3千人程度ですが、アイスホッケー、サッカー、クロスカントリーなどのスポーツが活発で、政治家や哲学者、研究者も輩出しており、とても2万3千人の町とは思えません。

そして、歴史を見ても一度はロシアにより壊滅的な破壊があったものの、力強い復興を果たしているようです。少し微笑ましいのは、スノーモービル用のドライブスルーのハンバーガー店があるとのこと…

ここまで書くと「冬」とか「寒い」というイメージしかないのですが、ピーテオには立派な音楽大学があります。同じスウェーデン北部にあるルレオのテクノロジー大学の出先にあたり、音楽やダンスが盛んなようです。

その大学にあるパイプオルガンの音源をHauptwerk Free Editionをベースソフトとして、フリーで使えます。

オルガンの画面はこのページのカバー写真のとおりになっており、今回はGREATのみのシングル鍵盤で、キリスト教界では有名なウィリアム・ヘンリー・モンクが作曲した
Abide with meを以下のストップで弾いてみました。

OCTAVE 4
PRINCIPLE 8
OPEN FLUTE 4
DOUBLE FLUTE 8
MIXTURE Ⅳ

どうでしょうか?
私の腕前はまだまだですが、音色を聴くと北欧スウェーデンで長い冬の中、温かい日々を待ち望むような雰囲気を感じますでしょうか?

私にはスウェーデンの人々が、厳しい気候の中でも楽しく活発に生きようとしている雰囲気が伝わってくるような気がします。

気候に恵まれた日本で、少々陽が短くなったことを嘆いたり、雪に囲まれた期間もそう長くもないのに、ぬくぬくと生活している自分が、ちょっと恥しいです。

オランダ オーステルヴァイトヴェルトオルガン

スウェーデンほどではないと思いますが、今日の山形県庄内地方は、吹雪で車にはぺったりと雪が張り付いてました。

雪が積もると言うと、サラサラした雪がふんわり積もるか、湿った雪がシャーベットのように積もるのが定番かもしれませんが、山形県庄内地方では、時々、西からの風が非常に強い場合、乾いた雪が車などに着雪した際に、そのまま風圧で圧雪となり、割と堅い状態で「側面」に積もるのです。

不思議な現象です(笑)

さて、そんな中午前9時過ぎには、車に着いた雪をはらい、アパートを出て某所に行きました。

そして某所に行く途中にも一部の道路でホワイトアウト………

ホワイトアウトとは、天気は晴れか曇りなのに積もったサラサラの雪が強風で舞い 前方車両や対向車両も見えなくなるほど路上での視界を埋め尽くし道路や道路の周囲も、積雪で白いために見えるものが全て真っ白になりアクセルもブレーキも踏むのに判断を躊躇するような状態をいいます。

今日はそのような状態が少しありちょっと緊張して運転しましたが、幸い車間距離も十分とっていて、道がまっすぐな部分だったので、徐行運転でなんとかクリア…

とりあえずセーフでした。

そして、某所に着きオルガン伴奏をさせていただきました。

帰宅してから、オランダにあるマリア教会のオルガンセットで練習をしていました。この教会がある地名は読み方が難しくオランダ語でOosterwijtwerd「オーステルヴァイトヴェルト」と読むようです。

オランダ北部の街で、もともと土地の標高が低く海からの水害などで苦労したようです。

オルガン自体の音色は迫力よりも、むしろエレガントな感じがするオルガンで、

一曲目は、Fluit 4ストップのみで弾きましたが、これが素晴らしく癒しの音色を奏でています。

自分の中では、いろんなオルガンの中で一番大好きなFluit ストップで、いつ聴いても心に癒しにを感じさせてくれます。

二曲目はHolpijp 8、Fluit 4、Octaaf 2B、Octaaf 2D、Sesquialtera、Prestant 4、Viola dig 8、Prestant 8Dの構成で弾いてみました。

互いのストップが調和し品格のあるエレガントさを感じさせてくれます。

以前、オランダ代表のサッカー選手は自分たちはそのプレーの中に美しさを追求すると言っていたことを思い出しましたが、その国民気質はオルガンの音色にも表れているような気がします。

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