ポーランド Raszczyceオルガン
Raszczyceはポーランド語で「ラシュチツェ」と発音するそうです。ポーランドの南西部にある街の名前ですが、由来は村の最初の所有者というか地主が、Stefan Raszczyc(ステファン・ラシュチツェ)というのが有力な説のようです。
そして、今回ご紹介するオルガンは、新約聖書に出てくる聖シモン、聖ユダ(タダイ)という二人の使徒の名前を冠した教会にあるオルガンです。
このオルガン音源の製作者であるポーランドのPiotrek GrabowskiさんのWebサイトでの紹介によれば、元々オランダのAlemoという街にあったオルガンが2010年にラシュチツェに移管されたとようです。
まずは少し音色を聴いてみましょう!
曲は以下の3曲です。
1.朝(ペールギュントより)
2.主よ、人の望みの喜びよ
3.Glory to God
前述のように、やはりバランス感と残響音の程度の良さが際立ちます。
これだけの音を遠くポーランドの教会にいるかのように、家庭でパイプオルガンとして、奏でることができるのは嬉しいです。
今度はフルートストップのみで弾いてみました。ますますこのオルガンの音色を気にいると思います。
楽曲は以下の7曲です。
1.Glory to God
2.Hyfrydol
3.Come, come ye Saints
4.I know that my redeemer lives
5.O My Father
6.朝(ペールギュントより)
7.Abide with me
寝る前に聴くと安眠できそうですよね!
このオルガン音源は、3月にリリースされたオルガンのサンプルセットですが、使い続けてみて、ますますその魅力に引き込まれている真っ最中です!
ちょっと余談
ところで、私は今日、午後は高校の先輩が奏者として出演する、クラシックコンサートに行ってきました。演目はマーラーとブラームスという二大巨匠! しかも、アンコールがなんと、まさかのブラームスのハンガリー舞曲第「4番」! ナマでは初めて聞きました。しかも、オーケストラだと大迫力で心に強く入ってきました。
もともとハンガリー舞曲は21曲からなるピアノ連弾のほうが、私にはなじみがあり学生の頃に、このピアノのCDをよく聴いていました。ハンガリー舞曲第5番はあまりに有名ですが、私は第1番と第4番が、超お気に入りなのです。
オーストリア Strassburgオルガン
さて、ブラームスよりも前の話ですが、Strassburgという街にあるオルガンをご紹介したいと思います。ひとえにStrassburgと言っても、私が調べただけでも、ヨーロッパには同名の3つの都市があります。
まずは最も有名なフランスのストラスブール。アルザス・ロレーヌ地方にあり、かつて戦争のたびにドイツ領になったり、フランス領になったりで、歴史的にも地理的にも経済的にも重要な街。人口は27万人。
また、ドイツ北東部にあるシュトラスブルグは人口4800人の小さな街。あまり知られてない街です。聖マリア教会があります。
そして、今回紹介するのがオーストリアにあるシュトラスブルグ。こちらは人口が2600人程度にもかかわらず、お城や美術館、博物館、ロマネスク様式の聖マーガレット教会、バロック様式の聖ニコラウス教会など、文化と芸術の街のようです。
素晴らしい音!!
その聖ニコラウス教会のオルガン音源をPiotrek Grabowski(ポーランド)さんが、丁寧に録音し音源データを作成し、2018年6月にリリースしてくださったのが、今回紹介する”Strassburg”です。素晴らしい音ですので、まずは、私が試弾してみた音を聴いてみてください。
どうでしょうか?
残響音が素晴らしいと思いませんか? 広い大聖堂の中で聴いているかのような感覚になります。
もう一つ、私が試弾したのをアップします。腕前は初心者なので、ご容赦ください(笑)
残響音も素晴らしいのに、ひとつひとつのストップによる音の分解能がハッキリしていて、すごいと思います。
オルガンの中には残響音が素晴らしくても音の分解能が低く、それぞれのストップの音の特徴がかき消されてしまうのがありますが、Strassburgは、明快でパワフルに感じます。
一方でフルートストップのような静かな音をシングルで弾いても、心安らぐ感覚があり、良いところ採りのオルガン音源のように思います。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
最後にStrassburg音源でのンデルスゾーンの曲を2曲どうぞ
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