AEって?
「AE」とはAdvanced Editionの略です。
どのオルガンセットを使うにもベースソフトであるHauptwerkがパソコンに入っている必要がありますが、これにはFree Edition(無料)、Basic Edition(有料)、Advanced Edition(有料)の三種類があります。
これまでフリーオルガンセットシリーズでご紹介してきたのは、すべてFree Editionでも使えるオルガンセットでした。
今回からはAdvanced Editionでないと使えないちょっとグレードの高いフリーオルガンセットをご紹介します。
つまり、ベースソフト自体が有料で、少し高いソフトを買うことになります。
アメリカドルで599ドルですので、現在の為替レートで行くと、70,000円前後の買い物になるわけです。オルガン音源のセット自体はフリーのものを使います。
ちょっとややこしいですね(笑)
結局、有料?無料????
まとめると、こんな↓感じでしょうか…
①Hauptwerk Free + フリーオルガンセット
= 完全フリー
②Hauptwerk AE + フリーオルガンセット
= 一部有料(7万円前後)
そして、今回まで紹介していませんが、
以下の組み合わせもあります。
③Hauptwerk Basic Edition+フリーオルガンセット
=一部有料(3万強)
④Hauptwerk AE + 有料オルガンセット
= 7万〜30万?
私の場合は①か②だけしか試していませんが、
将来的には④も試してみたいです。
③は正直、あまり意味がないと思います。理由はBasic Editionは中途半端な機能制限があり、Free Editionと大差がないからです。買うだけ損をするのは明白なのです。
次回のフリーオルガンセットシリーズからは、②について、具体的なオルガンセットを
ご紹介していきます。
オーストリア Friesachのオルガン
ドイツの南隣の国のオーストリアにFriesach(フリーザッハ)という街があります。
人口は5000人ちょっと。かなり歴史がある街で古い建造物がたくさん残っているようです。そんな歴史ある街の教会にあるオルガンについて、音源データセットをPiotrek Grabowski(ポーランド)さんが、2017年の年末にリリースしてくださいました。
初心者のオルガンファンである私は、早速ダウンロードをして、正月から気分良く演奏し過ごさせていただきました。
ちなみにPiotrek Grabowskiさんのウェブサイトはこちらです。
まずは実際のFriesachの音を、グリーグの「朝」(ペールギュントより)を弾いてみたので聴いてみてください。
演奏時に選択したストップは最下段鍵盤のみですが、以下を選択しました。
Praestant 16′
Holzflöte 8′
Röhrflöte 8′
Quinte 2 2/3′
Mixtur major 4-5f. 2 2/3′
とても秀逸な音で、さすが音楽の国のオルガン!という感じがします。残響音も自然に耳に入ってきて、ちょうど良い長さのように感じます。
はっきりした低音
選択するストップにもよるのですが、低音部もはっきりと発音しており、演奏時によく低音を感じながら弾けるのは気持ちが良いものです。高音部も耳につくキーンとした感じはあまりなく、中低音とのバランスがとれているように思います。
なによりも、一つ一つのキーが良く別れていて、残響とも関係するのでしょうが、音の濁りが少ないと感じます。
少し高スペックなPCが必要
メモリー要求量が、24bit設定つまり高音質設定で13.2GB。少し音質を下げて16bit設定の場合は6.6GBです。私は高音質設定で今回弾いてみました。
一般的に普及しているパソコンは現在ではメモリーが4Gから8G程度なので、このFriesachを使うには足りません。その理由でベースソフトであるHauptwerkもAdbanced Edition(有料版)にする必要があります。
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