GWにやりたかった
ゴールデンウィークもとうとう後半に来てしまいました。
しかし5月2日から今日(5月3日)にかけて天気が悪くなるとの予報だったので、天気が悪くなる前に私は片付けておきたいことがありました。
1つは単身赴任中に自宅でいつも留守を預かっている家族が処分できなかった大きな不要品類の処分です。もう一つは連GWが始まる2週間前から私が家にある不要になった木材をかき集めて制作をしていた『オルガンコンソール(演奏台)』を完成することです。
どちらも、庭での作業なので天気の良い日に済ませたかったのです。
幸いGW前半は天気が良く、不要品の処分は、5月1日に半日もかからず終了。
コンソール(演奏台)作成
コンソールの方は、木工が主たる作業でしたが、GW前から開始してにもかかわらず、のべ6日ほどかかってしまいました。なんとか、雨が降る前の日、5月1日に完成しました。
さて、今回の話はなんぞやということを説明いたしましょう。
簡単に言うと、このブログで頻繁に紹介しているHauptwerkというPC用ソフトウェアを使った、パイプオルガンのシステムの話です。
必要なのは、
①ベースソフトウェア(Hauptwerk)
②パソコン
③鍵盤
④音源データ(多くはダウンロードできる)
これらの詳しい説明は以前のページP02-14から見れます。
で、今回はこの①〜④を一つのコンソールに収め、よりパイプオルガンらしくするというのが作業内容でした。
材料
今回、できるだけお金をかけたくないというコンセプト(←単なる私のケチ根性 笑)のもとに、以前部屋のパーティションに使っていた長い木の板を、主たる建材として使うことにしました。
設計図を書きましたが、素人ですのでかなりテキトーです(笑)
こんな↓感じでした。(;^ω^)
普通の紙に縮尺も怪しい設計図を書いてしまい、あとで、方眼紙の上に書けばよかった〜と後悔しましたが。
一応、この設計図に沿って、板を並べ、張り合わせ、必要な箇所は木ネジでおさえ、まずは側壁から作りました。
最も気兼ねしていた事は、高さが合わず床面と接する部分が平らにならない事態でしたが、そこはクリアできました。
設計は大切
これに安心してしまったせいか、鍵盤を置く箇所を作り終えた時、実物の鍵盤を持ってきて当てはめてみると、なんと!横幅が微妙にきつくて鍵盤が収まりきらないではないですか!
ガガーン…設計を綿密にしていれば、このようなことはなかったのに、やはり、丁寧な設計は重要ですね…
( ̄▽ ̄)
もう一度組み立てなおして始めるのがスジですが、私はそれを無視して、ディスクグラインダーを使って強引に必要な箇所を削り、鍵盤が入るようにしてしまいました。
見返りとして、目につきにくいですが、鍵盤を置く箇所は、カッコが悪くなりました。
似たようなというか、また同じミスを次の工程で私はしてしまいました。
パソコンモニターを収める枠が、どうも設計よりも微妙に小さくてこれもう入らないようでした。
私はそれも無視をしてしまい、最後まで形を作り上げるほうに先走ってしまいました。
色塗りを着手してしまい、リビングにある家具のような感じに仕上げました。
そして、最後にモニタを枠に収めるために、枠の内側を削る作業を残してしまいました。
家族へ迷惑を(;^ω^)
しかも自宅内で作業をしてしまおうとしたので、養生シートで家財道具を覆って、ディスクグラインダーを使いながらモニター部の型枠を削りました。
家の中は予想通り木の粉だらけで家族から大ヒンシュクを買いました。
なんとか、モニターを収めたもののその代償として、リビングの大掃除を奥さんにさせてしまいました。
さて、反省部分はここまでとして、いくつか工程で面白かった部分紹介します。
雰囲気を出すために
一つはパイプです。パイプオルガンらしく作るには、重要な外観アクセントです。
課題はこの型枠の中に、どうやってパイプを入れるかということでした。
いろんな方法を考えました。
ア)単管を使う
イ)アルミ管を使う
ウ)円柱状の木を使う
エ)塩ビ管を使う
アとウは、重さに課題があり、イとウには費用の課題ウとエには別途着色の課題がありました。
ホームセンターの中をだいぶ歩き回りさがしました。
結局、費用と重さは最後まで触れたくない課題はだったので、エの選択肢が残りました。
エの課題をクリアするために、今度は塗料売り場に行きじっくり考えました。パイプの金属色を表現できる塗料を探していました。
勉強になりました
同時にオルガン全体の色も決めなければいけなかったので、たまたまホームセンターで塗料相談会のために来ていた某一流塗料メーカーの人と親しくなることができ、
塗料の相談にのってもらうことにしました。
真摯に私の話を聞いてくれ、私は彼のアドバイスに従い、材質に合った塗料を選ぶことができました。
オルガンの全体色は”チェリー”、パイプの色は”シルバー”を選びました。
しかも、オルガン全体の色は聞いたことがないメーカーの塗料を勧められました。この塗料です↓
初めて使う塗料でしたが非常に発色が良く、手軽に初心者の私でもきれいに塗れたので本当にありがたかったです。
パイプの色は油性で、この相談員に敬意を表して、彼の会社の塗料にしました。こちらも、綺麗な銀色になりました。
素人なりの工作
問題はそのパイプをどうやって、型枠に装着するかでした。
固定するために、金具を使うことを考え、金具を買いましたが、結局自宅に着いてから、金具を使う考えをやめてしまいました。
代わりに瞬間強力接着剤で、木部とプラスチック等をきちんと接着してくれるものを使うことにし、奥さんにパートの仕事の後に買ってきてもらいました。
いよいよセット
型枠を全部作り終わった後に、鍵盤を一段目と二段目に収納し、スピーカを決めていた場所にセットし、モニターとパソコンも所定の場所にセットしました。
次に、Hauptwerkというソフトを起動。そして、音源を選択。次に鍵盤とソフトウェアの連動を設定。”ストップ”を選択し、音色を決め、いよいよ音を出してみると…
疲れが吹っ飛びました
さて、ドキドキ、ワクワクしながら電源を入れてみると、予定どおりパソコンが起動しました。
感動しました( ;∀;)
きちんと音が出ました。完成までに紆余曲折……..疲労もたまりましたが、何曲か指弾し、疲れが喜びに代わりました。
今までコンソール(型枠)なしで弾いていたのが、このたびコンソールを製作し、雰囲気を出しながら弾けるようになり、リビングの中のパイプオルガンとして、楽しむことができるようになりました。
工作物としての仕上がりは、素人ゆえ不満足な部分も多々ありますが、気分よく弾けるので、目的は達成できたと感じています。
息子も独学でオルガンやピアノやってますが、このフォルムを見てすぐに椅子に座って弾いていました。
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