右手と左手
初心者ならば、誰でも最初に心配になるのが、利き手は弾けるかもしれないが、もう片方の手を同時に動かすことは不可能に近いと考えることではないでしょうか?
私もそのように考えました。私の利き手は右手で、左手はとても使うのが難しいと考えました。
でも、今は以前より少しは弾けるようになりました。普通に面白いです。以前は全くダメでした。
パラダイムシフト
良く考えたら、パソコンのキーボードは今は無意識に左手も使っています。もちろん、パソコン始めた頃(ワープロと言ったほうが正確かも)は、左手も右手もダメでした。
利き手の方だったら弾けると言うこと自体が、まず間違いかもしれません。
実際、利き手の方が少し早く習得できるように感じるかもしれませんが、
長い目でみれば右手も左手も初心者にとっては弾けていないレベルなのです。
確かに私も右手でメロディーを弾けば、わりと早く習得できるように感じましたが、この1年練習してみると、左手と右手を一緒に練習した方が覚えやすく、そして習得も早く感じました。
鍵盤の前では左手と右手の実力差は、そんなに大きくないということがわかったのです。おそらく、初めてパソコンのキーを前にした時も左右の実力差はそんなに大きくなかったのかもしれません。
このように、右手と左手の力の差を気にしないことが、最初の壁を乗り越える鍵のように思えます。
パソコンのキー操作と同じだと思うと、気持ちが楽になりました。
最初の曲は光るキーボードのレッスン機能で、左手と右手を別々に少しずつ習得していきましたが、
左右同時でも
2曲目からは楽譜を見て、パソコンと同じように、ほぼ左右同時に弾きながら練習するようになりました。(難しい楽譜のときは、少し事情が変わりますが…)
左右同時に弾きながら、全体の調和のとれた音を耳で確認しながら、弾いて練習するのが、ある意味効果的なのかもしれませんね。
音楽の先生
ところで、わたしは中学校の時に音楽の先生が教えてくれた、シベリウス作曲のフィンランディア讃歌をよく思い出します。
その先生はフィンランディア讃歌について少し説明してくださいました。
それはこの曲はフィンランドの第二の国歌と言って良いくらい、とても有名な歌だと言うことを聞きました。
またフィンランド国民がこの曲を聴くときにロシアからの独立を思い出し、魂を鼓舞され涙を流すということを教えてくれました。
挑戦してみました
私の記憶に根付き、私に身近なこの曲が、讃美歌集にも載っていたので、練習する機会は今しかないと思い、少々難しいかもしれないけど頑張ることにしました。
私の5曲目のチャレンジ曲としてフィンランディア讃歌(讃美歌集では”Be still my soul”)を選ぶことになりました。
練習がスタートするやいなや、魂にスイッチがはいったかのように時間を忘れて練習を続けました。練習が楽しいとかではなく、何か使命感のようなものを感じました。
弾いて感じたこと
3週間ほど練習して、ある程度弾けるようになりましたが、自宅のピアノで練習していて気がついたことがありました。
それは、私の勝手な妄想かもしれませんが、フィンランドが国家として独立までに経験した出来事を、雪降る中で静かに回想する情景や、
たくさんの犠牲の上に掴んだ「独立」を歌う声が、フィヨルドに囲まれた地で、力強くも透き通った響きを生む気勢
戦いを終え犠牲になった人たちを心に刻みつつ、平和への願いを込めた魂の安息…
私は事実を全て知っているワケではありませんが、
そのようなことを感じました。
魂の込められた曲に触れながらこの讃歌を練習できたのは嬉しい機会であり、そして心を動かされた機会でもありました。
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